☆しんかなのブログ☆

元学校の先生、無職、そして母になる。〜世の中への社会研究〜

関東の居場所を巡る旅④(東京シューレ葛飾中学校)

「子どもがつくる、子どもとつくる、学校っぽくない学校」

昨年度の全国不登校調査(文部科学省)によると、

H28年度の不登校児童生徒数は13万4398人(前年度12万5991人)と

増加傾向にあります。

 

文科省は、不登校の定義を

『何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、
 あるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、
 病気や経済的な理由による者を除いたもの』としています。

不登校者数の増加の理由や背景は子どもたちによって、さまざまあると思いますが、

学校現場の不登校調査を知っている私の立場から言うと、

この数以上に不登校の子どもはいる&理由が正確に調査できていないと考えています。

なぜなら、不登校調査はあくまで大人が調査したもので、各学校や教育委員会によって正確に反映されていない可能性があるからです。また、フリースクールに行っている場合は、出席日数としてカウントしていいとされています。カウントした場合は不登校者数から漏れることも考えられます。

 

不登校の子どもたちの過ごす場所は、学校外にも、学校復帰を目指す適応指導室

(教育センター管轄:すごい名前^_^;)やフリースクール、家などとある訳ですが。

学校に通わず、例えばフリースクールに行く場合は学歴に

「○○フリースクール 卒業」とは書けないという(書けますが)

問題があります。

小中学校は義務教育で、法律上、地域の学校に籍は置かなければならない(私立進学は別)ので、一度も行っていなくても、「○○中学校 卒業」になってしまいます。

つまり形式卒業者です。

 

そしてフリースクールはあるデータによると、不登校者数の2パーセント❓くらいしか行っていないという事実があります。多くのフリースクール助成金と寄付金だけで経営しており、経営も苦しかったりするので学費も高かったりします。

 

そうすると、通うためには、親は学校に行かないのに税金を払いつつ

フリースクールの学費も払うという二重苦になります。

フリースクールに通わない理由はそれだけではないでしょうが、

通う数の少なさの要因の1つだと考えられています。

 

あまり前段階で話しすぎると本題にいかないので、ここまでにしますね(笑)

本題に。

 

約30年前にできた日本でも古いフリースクールに、「東京シューレ」があります。

この東京シューレが2007年に東京都の廃校特区制度を利用し、

不登校の子どものための私立中学校「東京シューレ葛飾中学校」を創立したのです。

今日は、この学校を見学してきたレポをします☺️

※当時のノートの走り書きなので、読みづらいかもしれません。

 

東京シューレ葛飾中学校が解決した問題 

 

・「東京シューレ葛飾中学校 卒業」資格が得られる

フリースクールの資金源が少ない問題の解決(学校法人)

・学校枠だが、完璧に学習指導要領に乗っ取らず学習内容に自由度

 

☆特色

不登校の子どもへの成長支援を行い、学習権保障をする学校

・子ども中心の教育を行う学校

フリースクールを母体に市民が創った学校 など

 

☆教育の基本方針

「生命を原点にすえた教育」

 

☆教育活動、その他

 

・クラスではなく「ホーム」、先生でなく「スタッフ」

・授業時間はスタッフが2〜3人配置

・5教科ー同じ学年

・その他の教科ー異年齢

・体験から学ぶ授業

ーいろいろタイム(先輩の話など)、プロジェクト(半期ごとにテーマ)

・個々のペースでの学習支援

・放課後のそれぞれ活動(部活動みたいなもの)

・居られやすい建物環境ー個人学習室、相談室、行きやすいスタッフルーム(職員)

・家中心で学ぶ部門の設置ー「ホームスクールホーム」

・算数・国語の小学校の単元別学習プリントの棚を廊下設置(朝学習で使う)

・個々の進路支援の充実

・保護者と共になす成長支援ー毎月の保護者会、親ボランティア活動など

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実際に、校長の奥地圭子さんやスタッフの方にお話を聞き、校舎案内して頂いたり、

質疑応答の時間をとって頂けたりしました。

 

スタッフは教科の教員免許のある人を採用していて、

研修は日々の学校生活であり、自身で興味のある講演会などに行ったり、勉強会をしたりしているとのことでした。

何に興味があるか分からない、何をしていいか分からないと言う子どもには、話を聞き、コントロールしようとせず「待つ」ことを大切にしているそうです。

入学条件を不登校生徒を対象にしているので、子どもによっては、

なかなか学校に来られない時もあり、全校生徒が揃うことは難しいそうです。

しかし、個々の学習ペースを大切にしている方針の学校なので安心して在学できるなと思いました。

 

今、不登校の児童生徒数が増えていることから、

不登校の子どものための学校法人が増えているようです。

このように、

既存の学校に行けない、行かない子どもやその親たちが

罪悪感を感じない、社会で不利にならないような教育システムが

できていけばいいのになと思います。